安心して依頼できる産業廃棄物処理業者の選び方とは？

産業廃棄物の処理は廃棄物処理法に則り、適切に処理する事が必要です。廃棄物処理法に違反すると産業廃棄物処理業者だけでなく、依頼者も罰せられる可能性があります。こちらでは、産業廃棄物処理業者の選び方のポイントについてご説明します。

産業廃棄物処理業者を選ぶ際には事前に情報を収集し、廃棄物処理法に則って、適切に事業を行っているのかを調べる事が大切です。

産業廃棄物を処理するには、業務の許可を受けている事が必要であるため、産廃業者がきちんと許可を受けているかを調べます。「運搬」と「処分」の2種類の許可があり、運搬の許可を受けているだけでは産業廃棄物を処分する事ができないので注意します。

産業廃棄物を処理する際には、マニフェスト制度に対応する事が必要ですので、マニフェストの作成をきちんと行っているのかも調べます。産廃エキスパートや優良産廃処理業者認定、ISO14001認定を受けている産廃業者は信頼性が高く、安心して産業廃棄物の処理や運搬を依頼できます。

産業廃棄物処理業者の選定を誤ると、最悪の場合、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはこれらの併科に処せられます。よって、産廃業者の選定は慎重に行う事が大切であり、情報を収集していくつかの業者をピックアップしたうえで、最も信頼できる業者を選ぶようにします。

候補に残った産業廃棄物処理業者の詳細は、業者の所在地を管轄している役所に電話をすると、行政処分の有無を調べられます。過去に行政処分を受けている業者は信頼性に欠けるため、候補から除外します。役所に電話をする際には、近隣の住民などからクレームが寄せられていないかも聞くようにします。

最後に、最終選考に残った産廃業者の事務所に電話をして、電話の応対が良ければ信頼できる業者であると判断できます。その業者に見積もりを依頼し、見積もりの内容に納得できれば事務所を訪問し、信頼できる業者である事を確認したうえで契約を締結します。